人生を変える!イライラ対策にアンガーマネジメントが効果的

怒りの感情がコントロールできないというのは、とってもつらいことですよね。
多くの人は『 怒りはコントロールできないもの 』という思い込みを持っているようです。

今回は、すぐイライラしてしまう人におすすめの、アンガーマネジメントというテクニックをご紹介します。
怒りの感情をコントロールできるようになると、人生の質が変わりますよ!

『怒り』の正体

『怒り』は自分を守るために生まれる二次的な感情です。

怒りの根底には、悲しみや不安といった一次感情があり、それらに耐えられなくなったとき、怒りというかたちで表に溢れでてきます。
怒りは悲しみや不安という感情の発散手段というわけです。

また怒りの根底には、一次感情を「わかってほしい」という気持ちが隠されています。

一次感情 …不安、悲しみ、恐怖など、本能的な感情

二次感情 …「怒り」に代表される、一次感情から自分を守るために生まれる感情

怒りという感情への対処パターン

怒りの感情を抑え込む人

日本人の多くは「怒ってはいけないもの」と教育されています。
ガマンすることは善、怒りは悪という価値観を持っていると、自分の怒りを抑え込むようになります。

『怒り』 を感じたときに、それを表現できないとどうなるでしょうか?

怒りは悲しみや不安のはけ口としての役割を担っています。
怒りという感情に気づかないふりをしたり、ぐっと抑え込んでしまうと、ネガティブなエネルギーは行き場を失い、その人の内側に鬱積します。

ネガティブな感情に蓋をしたところで、消えるわけではありません。
怒りをため込み続けることは、ストレスを溜め込み続けるということなのです。

怒りを無理やり押し込めている人=悟っている人ではありません。

抑え込むガマンはストレスを生みますが、 いわゆる『悟っている人 』 は、怒りの感情をあるがままに受け止めて適切に対処できるもの。

怒りの感情に支配される人

反対に、怒りの感情を赴くままに発散させてしまうと、人間関係が壊れたり、「未熟な人」と周囲から思われたりします。

感情にまかせて怒りを爆発させてしまい、言わなくてもいいことまでうっかり口走ってしまったりして、あとから後悔する人も多いでしょう。

怒りをぶつけられた側も、そのときは折れてこちらの要求をのんでくれるかもしれませんが、本人が納得していない以上その効果は長続きしません。
相手に「感情的な人」というレッテルを貼られてしまうと、論理的な話し合いができない人という前提でまともに話を聞いてもらえなくなることも。

さらに怒りの感情は伝染するという特徴があるため、相手から倍返しで怒りの感情で反撃されたり、直接関係のない周りの人にまで不愉快な思いをさせてしまうかもしれません。

あの人すぐ感情的に話すから、 論理的な話し合いができないんだよねぇ…

どうせまた怒りをぶつけられるだけだから、話半分に聞いておこう…

怒りの感情をコントロールできない人=感情的で未熟な人。
「わかってほしい…!」と感情にまかせて怒るほど、相手の理解しようとする姿勢を奪ってしまうだけでなく、相手側から自分への怒りの感情も引き出してしまうなんて…
なんともいたたまれない話です。

怒りのメリットとデメリット

怒りのメリット

・自分の意思を伝えられる
・怒りをため込むことによるストレスを発散できる
・怒りで相手や周囲の状況をコントロールできる
・アドレナリンによってモチベーションが上がる

怒りのデメリット

・未熟な大人だと思われる
・人間関係がうまくいかなくなる
・「冷静な話し合いができない人」というレッテルを貼られる
・相手側の自分への怒りを引き出してしまう、反撃される
・周囲の人にもイライラを伝染させる
・身体にも悪影響がある

怒りは上手に使えば成長のカンフル剤になりますが、怒りをコントロールする方法を知らなければ自分も他人も苦しめるだけの諸刃の刃なのです。

アンガーマネジメントとは「自分や他人の怒りに振り回されない」ためのスキルです。

アンガーマネジメントのやり方

STEP1:怒りの理由とその結果をチェック

思考と行動と感情はセットになっていて、それぞれに影響を及ぼしあう関係です。
『怒り』 という感情は、思考から生まれるんですよね。
感情行動に影響しますし、行動を変えることで感情を変えることもできるんです。

思考 ⇔ 感情 ⇔ 行動

あなたが怒りを感じる理由は?
どんなときに怒りを感じるのか?どう感じたから怒っているのか?
これらはあなた自身の思い込みや価値観(思考)を知ることにつながります。

あなたが怒りを感じたときに取る行動は?
その行動を起こしたことでどうなったか、変わったことと変わらなかったことを書きだしてみましょう。

STEP2:行動を変える -怒りを感じたら6秒やり過ごす

怒りの感情は最初の6秒間がピークだといわれます。
その6秒を、衝動的な行動に走らずやり過ごすための自分なりの方法をみつけましょう。

Aphrodite Workのセッションでおすすめしているのは『腕立て伏せ』です。

イラっとしたらその場を離れて腕立て伏せ。

出先ならトイレの個室に駆け込んで、壁を使った腕立て伏せがおすすめです。

イライラ対策としてはもちろん、バストアップにもなるし、二の腕のたるみにも効くし、肩甲骨もほぐれるので一石四鳥です♪

怒りのピークが収まってきたら、次にその怒りを数字と言葉で『評価』します
この怒りは100%中何%だろう?と。
そして、この怒りはほかにどんな言葉で表せるだろう?と。

すると目に見えない正体不明に思えた怒りの感情が、具体的なかたちを帯びてきますよね。
数値化、言語化できるものは対処しやすいんです。

この怒りって、自分的には60%くらいかな?
この怒りを別の言葉で表現するなら「悔しい、悲しい、自分がみじめに感じる」 …あとなんだろう?

STEP3:思考を変える -べき思考を手放す

「~すべき」といった、物事はこうあるべきと決めつけてしまうような思い込みは、非常に生きづらい考え方です。

これらの『べき思考』はその人独自のルールであって、他人は他人なりのルールを持って生きているもの。
自分の理想とするルールを世間共通のルールだと思い込んでいると、現実との間でギャップが生まれ、そこに怒りが湧いてくるんです。

べき思考の自分ルールを多く持っていて、その気持ちが強い人ほど、怒りを感じやすいと言えるでしょう。

他人はもっと私を尊重すべきだ!
世の中は清く正しくあるべきだ!
社会人なら当然こうするべきだ!


私が好きなら他の女性とは話さないべきだ…!
子供は親の言うことを黙って聞くべきだ…!

STEP4:変えられるものと変えられないものを見極める

世の中には「自分が頑張っても変えられないこと」と「自分が頑張れば変えられること」があります。

参考リンク >>ニーバーの祈り

悩みが多い人というのは「自分ひとりでは変えられないこと」を、「自分がどうにかしてやろう」と思っている場合がとても多いんです。
つまり、最初から誰にも不可能なことを「自分ならできる!」と見誤っている状態です。

あなたが頑張って変えられるのは、あなた自身のことだけ。

できることとできないことを賢く見極めるのが、幸せへの第一歩です。

変えられない他人を「自分にとって都合がいいように」変えようと思うのは傲慢な考え方。

そこに無駄な力を注いでいる以上、本当の幸せを得ることは難しいんです。

怒りのエネルギーは自己成長のモチベーションにもなります。
どうしても納得できないことがあるのなら、そのエネルギーを感情のまま他人にぶつけるのではなく、自分が頑張ればできることの方に使いましょう。

怒りの感情は、生産的に使えれば人生を変えるほどのエネルギーです。
アンガーマネジメントを身につけて、人生全体に良い循環を生み出しましょう。

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