プチ鬱と季節の関係

季節の変わり目は、気分が落ち込みがちになる人が多いでしょう。
人によって5月~6月頃だったり、冬場だったりします。

一般的に季節の変わり目には体調を崩しやすいように、心も乱れやすくなるのは、『自律神経』の影響が大きいから。

自律神経は、私たちの意思とは関係なく、無意識のうちに心身の機能を調整してくれる神経です。
一見当たり前にも思えますが、心臓や胃が動くのも、体温調整も、この自律神経の働きによって行われているのです。

自律神経には交感神経と副交感神経があります。
副交感神経は、心身を休息・回復させる作用を司り、睡眠時やリラックス時に働きます。
一方で、交感神経は、心身を興奮・活性させる作用を司り、ストレス時や緊急時に働きます。

ストレスというと主に人間関係でのストレスを想像しがちですが、実はわたしたちの体は、暑かったり寒気候によってもストレスを感じています。
交感神経はそんな外気によるストレスを感じると、「汗をかいて体温を下げよう」 とか 「体を震わせて体温を上げよう」 とか、そのストレス状況になんとか適応しようと働いてくれるのです。

とくに季節の変わり目は日によって気温差が大きくなるため、交感神経の働きが追い付かず、自分でも気づかないうちにストレスを溜め込んでいることが多くなりがち。

しかも交感神経がストレスに対応して働いている間、反対の作用をする副交感神経は働くことができませんから、心身が疲れても回復が追い付かない状態です。

プチうつは『非定型うつ』ともよばれ女性に多い病気です。
通常のうつ病が一日中鬱気分なのに比べ、プチうつでは夕方から夜にかけて気分の落ち込みが現れます。

症状としては、【体がだるくて疲れやすい、感情の波が激しい、過眠、過食、イライラしやすく物事に悲観的になる】など。

うつ病にくらべて症状が軽い、というわけではなく、放っておけば日常生活に支障をきたしますし、過食の症状があれば太りやすくもなるので、女性としては一大問題ですね。

プチうつの原因は、『ストレス』 と 『疲労』 ですから、前述のように季節の変わり目にはプチうつを発症・悪化させないよう注意したいものです。

自律神経を整える(交感神経と副交感神経のバランスをとる)ことが重要になりますので、季節の変わり目は、意識的にリラックスできることを取り入れていきたいですね。

<副交感神経の働きを良くするには>

・寝る1~2時間前にぬるめのお風呂にゆっくり入る(熱めのシャワーは交感神経を刺激するのでNG)
・寝る直前までスマホやテレビを見ない
・意識的に深呼吸をする
・軽い運動やストレッチなど
・リラックスできる音楽を聴く

個人的には、寝室などリラックスする場所の明かりをLEDではなく白熱灯に変更するのもおすすめです。

プチうつは元気な時間帯もあるために、周囲には気づいてもらいにくい病気。
体質などもありますから一概には言えませんが、プチうつの症状に心当たりがある方は、日々の生活の中で改善できるところからはじめてみましょう。

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